かっぱの恩返し
次の日、カッパ侍がまた六衛門の所へやってきて
「これは昨日のお礼です。ぜひ受け取ってください」
そう言うと、卵を六個置いていったのです。
そのタマゴは、ニワトリの卵より三倍も大きく真っ白なタマゴでした。
「こんなカッパの食べ物なんて気持ち悪くて食べられるわけがない」
六衛門は手もつけずに、茶だんすに入れてしまいました。
数日たったある日、六衛門は川へ釣りに行きました。
糸を川にたらして、ウキをみていると、急に水面がザワザワと揺れだしてきました。
「お!!でかいのが釣れたか!」
そう思って釣りざおを持ち上げてみると、水面から顔を出したのはあのカッパでした。
カッパが近づいてきて
「この間あげた卵はまだ食べていないのですか?あれはとても不思議な効き目がありますから、食べてみてください」
家にかえって六衛門は卵を一つ、どんぶりに割ってみました。
やはり、とても大きな卵です。どんぶりから溢れそうなくらいでした。
カッパの食べ物を口にするのは少々怖かったのですが、思い切って少しずつ少しずつ卵を飲んでみました。
すると、どうでしょう!
胸がスーっとしてきて体が軽くなってきました。
そして、みるみるうちに顔のしわがなくなってきたではありませんか。
六衛門は歳が20も若くなったのでした。
それからというもの、六衛門は病気一つせずに長生きをしましたとさ。
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