せむしのこうま
馬屋の偉い係りになり、毎日馬の世話をすることができたので、イワンはとても幸せでした。
ところが、ある日、災難は突然やってきました。
それは、あの赤い羽根がきっかけでした。
王様に呼ばれたイワンが、大きな部屋へ入っていくと王様が腕組みをして大きな椅子に座っていました。
「こら、イワン。お前は綺麗な火の鳥の赤い羽根を持っているな。隠してもダメだ!わしに教えてくれた者がいるんだ」
イワンがおそるおそる赤い羽根を差し出すと、王様は
「おい、イワン、お前はこれから火の鳥を探しに行き、わしのために一羽捕まえて来い。もし、捕まえて来れなかったら死刑にしてやる」
なんという、酷い命令でしょうか
火の鳥なんて、どこに住んでいるか誰も知らないのです。
馬屋へ戻り、がっくりと肩を落としているとせむしのこうまがやってきて言いました。
「大丈夫。私が何とか探してあげましょう」
イワンはせむしのこうまにまたがり、城をでました。
山を越え、野を越え、山を越え、野を越え…
そしてお城からとても遠い銀色の山へとやってきました。
すると、山のてっぺんに赤く輝く綺麗な鳥がいました。
「ほら、イワン。あそこに火の鳥がいます。捕まえるには、とうもろこしをブドウ酒につけて食べさせるといいでしょう」
イワンは言われたとおりに、とうもろこしをブドウ酒に浸し、火の鳥の近くに置いて隠れました。
火の鳥はとうもろこしを見つけると、周りに人がいないことを確認して食べ始めました。
すると、ブドウ酒のせいでだんだんと良い気分になって、ふらふらふら〜〜
火の鳥は酔っ払ってその場で眠ってしまいました。
こうしてイワンは、火の鳥を捕まえることができたのです。
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